[新春コレクション]成宮由愛

提供: 成宮由愛非公式ガイドブック
移動先: 案内検索


31st December, 2012
Newyear.jpg


05.jpg
06.jpg


●特訓前は日本の正月に相応しく空色の純和装(着物)で、特訓後はステージ用の肩チラがワンポイントの赤い着物風衣装を着ることに。

●新年の仕事(由愛の役割はおみくじのレポート)をこなし、後に一緒におみくじを引く。大吉こそ出なかったものの、由愛にとってはそれ以上に良い結果が待っていた。

●LIVEの合間にプロデューサーは由愛ちゃんのママとごあいさつ(!)を済ます。また、笑顔の練習にも余念がない様子。


概要

大晦日〜新年の神社
前回の新・アイドル浴衣祭りスカウト券付ガチャから半月が経過し、新年と迎えるほぼ直前に「新春アイドルコレクション」ガチャ(2012/12/31 23:00~2013/01/10 14:59)のレアカードとして新しい活躍の場を得ることとなった。[新春コレクション]を付与されての再登板である。ただし、半月前のガチャは再登場のものなので、このように新しい役割を持って登場するのはおよそ半年振りとなる。特訓前は正月番組の仕事として初詣後におみくじを引く様子をレポートしている場面、特訓後は新春LIVE直前の様子を描いたものである。今回は特に守のパラメーターに重点が置かれており、限界まで育てあげた(MMM)R+では守の数値が11,000を突破することになった。


なお、2013/06/13 15:00には第2回シンデレラガールズ総選挙にて1位を獲得した神崎蘭子が、[シンデレラガール]を冠してリミテッドガチャにて出現、これに併せて、新春コレクションの面々も再登場することになった。もちろん、由愛もメンバーに含まれている。しかしながら、新年呼べるまで半年程度はあるのだが……。


解説・考察

特訓前

005.jpg

「あ…あの…おみくじ引きました…私でもこれくらいちゃんとできます…。いい結果が出れば、嬉しいです…。○○さんもおみくじ引きませんか? 2人で大吉だったら…嬉しいな…」


新年という季節的な流れもあり、前回に同じく和服(着物)をベースにした衣装を纏っての仕事となった。クールタイプが全般的に冷静さのシンボルともいえる青を基調としている点を今回も受け継ぎ、原色の青を明るめにした優しげな空色で仕立ててある。 その中を色とりどりの小さな蝶や花が散りばめられており、まるで新春の空にひらひらと漂うようなデザインとなっている。そして頭には彼女の手のひらを広げた程度のピンク色をした大きな牡丹の花簪が挿してある。帯は薄い菫色に、椿の花が金の刺繍にて施されており、胸元には御籤筒を抱えつつ、手には漢数字の書かれた御籤棒が握られている。(一見すると"十ニ"に見えるが、ニの1画目と2画目にやや不自然な開きがあることから"十一"ではないかと推測する) 前回が浴衣だったのに対し、今回は着物となったことで「お着物…浴衣とは違うの…」「胸の部分…キュってします…」などと感想を述べるところからも、着てみた感触が違うことに驚いていることが解る。浴衣と着物は単純にその重量の面で差異があるため、あまり着慣れてない場合、その違いに驚くことはごく自然な反応であるのかもしれない。


さて、新年といえば初詣であり、初詣といえば"おみくじ"である。今回の仕事はアイドルたちの初詣、いわゆる神社での仕事がメインテーマであり、後に控えるライブの参加メンバーは概ね初詣に連想されるイベントを仕事としてこなしていくことになるのだが、そんな中で彼女に与えられた役割は、参拝した際のささやかな楽しみともいえるおみくじのレポートであった。彼女の控えめな性格を鑑みても適任ともいえるこのレポートも、素直に「(中略) 2人で大吉だったら…嬉しいな…」と述べているあたり、運勢を気にしながらも楽しんで仕事に取り組んでいる様子を窺うことができる。一年の運勢を見立てて引くことになるであろうこのおみくじも結局のところ、彼女の望んだ大吉がでることはなかった。しかしながら、「私と○○さん…おみくじ…いっしょですね…えへへ…」の台詞が示すように、良い運勢が出ることよりもプロデューサーと一緒の運勢が出たことの方をむしろ嬉しく思っているようで、そうした仕草は実に愛らしく感じられよう。


彼女にとってこのことが印象的だったのか、特技として「幸せのおみくじ」が付与されている。その名のとおり、おみくじから得られたプロデューサーとの共通項は、結果として彼女の守パラメーターを大きく強化し、助けるものとして描かれている。(ちなみにシンデレラガールズ劇場に記載されたことがそのままシンデレラガールズ本体の内容に包含されると仮定した場合、紳士たるプロデューサー諸君の2013年の運勢は由愛自身が泣きを見る程度に悪かったことも付け加えておこう。)



特訓後

006.jpg

「私が…こんなに大きなLIVEで歌えるなんて…すごく緊張するけど…○○さんがいてくれれば…きっと大丈夫です…。……あ、あの…本番まで…手、握ってもらっても…いいですか…?」


特訓後は新春LIVE本番直前の姿を描いたものである。 特訓前と同様に新年ということもあって、着物を基調としたデザインに、菊や梅、水引などの意匠が散りばめられ、そこへ暖かな色合いが合わさってまさに新春の名にぴったりのステージ衣装となっている。頭上には梅の花をイメージしたカチューシャによって髪を留め、左手にはマイクを携える。そして、意図的に見せようとしているのかさえ不明なくらい控えめな肩チラは、その控えめさ故になんとも悩ましい。


「恥ずかしいけど…○○さん、どう…ですか」


それだけでなく、特訓前の正統派の着物とは違い、特訓後はシルエットや動きやすさなどを意識してか、振袖として袖は長めに取られている反面、裾が短めにとられて最早プリーツのミニスカートのようになっており、これに併せて黒のニーソックスを着用しているため、俗にいう絶対領域が垣間見えるといった大変悩ましい構成となっている。なお、この衣装は同じ新春コレクション枠のキャシー・グラハム、江上椿両名の特訓後の衣装とお揃いのものとなっている。袖なしの長着と帯の飾りがキャラクターごとに色違いで、由愛の場合は控えめな紅梅色であり、これまでのステージ衣装における青を基軸とする寒色系統とは趣の異なるカラーリングだが、羽織の色も相まって、以前よりも明るくなった彼女とって相応しい衣装といえることは間違いないだろう。 さらに、彼女をアイドルの世界に引き込んだ張本人でもあるお義母様も直々にLIVEを見に来ているらしく、「今日のLIVE…ママも見に来てくれてるんです…えへへ…」「あの…ママが○○さんに…ごあいさつ…だって…」などの台詞からはプロデューサーのところへ挨拶に伺おうとすることを意図させる発言がある。


ところで、今回の最大の特徴はなんといってもその「笑顔」、つまり表情にあると断言できる。それは今までのどこか控えめだった表情から一転していることもあって、眩しいまでの満面の笑顔を浮かべていることそのものが、全てにおいて非常に印象的であるからだ。台詞を総覧しても、今回は特に「笑顔」がキーワードになっているようで、台詞を深く読み取っていけば笑顔という言葉に全てが行き着いてしまうくらいに根ざされた意味を持つものとなっている。彼女自身、プロデューサーと一緒にいる時の自分の表情の変化や母親にプロデューサーのことについてを話す時の表情の変化など、その表情が柔らかくなることに対して、恥ずかしさを感じながらも肯定的に嬉しく受け止めているようだ。


また、趣味として挙げた絵の世界だけでなく、「歌うの…今は…楽しいです…」「○○さん…絵以外にも…楽しいこと…見つかりました」、そして「私の歌…聴いてほしい」などの発言から、「歌」についても新しい自己表現の手段として確立しつつあることを窺わせる。そして、そうした自分と向き合っていく厳しい過程の中で得られたのがファンの「笑顔」なのである。自らの笑顔がまた別の誰かを明るくする、まさにアイドルとして大切なものを彼女も身につけることができたのかもしれない。 もっとも、恥ずかしがり屋の性格はまだまだ抜け切れていないらしく、ステージの上では表情を崩さぬよう自己暗示「(えがお…えがお…)」も欠かせないようである。