[浴衣祭り]成宮由愛

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30th June, 2012
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●特訓前はお面を被り、浴衣を着て、プロデューサーの裾を掴みながらも夏祭りを廻って楽しむ様子が窺える。初めて食べたりんご飴を気に入った様子。

●特訓後は和装の妖精と言ったところで、浴衣をベースにしつつ洋装のステージ衣装を折り合わせた和洋折衷感溢れるものとなっている。

●由愛は自分なりのステージを空想し、スケッチブックに描き出すようにそれを現実に表現する形でアイドルという仕事をこなしているようである。


概要

前回のコンプガチャにおける初登場に続いてその4ヵ月後の2012/6/30に、「アイドル浴衣祭り」スカウト券付ガチャにて[浴衣祭り]の名を冠して再登場を果たす。特訓前は未だ人混みが苦手としながらもプロデューサーの裾を掴んでお祭りを見て回る様子を、特訓後はLIVEの緊張感が漂う中で真剣に仕事に打ち込んでいる様子について描かれたものである。特技こそ持たなくなったものの、能力値は攻撃型に転じてわずかに上昇することになった。なお、終了予定が2012/7/11であったが7/12の17:59まで延長された。


その後、季節はまったく外れるが…「新・アイドル浴衣祭り」スカウト券付ガチャとして同絵柄・同能力にて再び登場することになった。日時は2012/12/12 15:00~2012/12/17 14:59であり、まさに冬至を迎えようとする最中での浴衣、という状況であった。このときの必要スカウト券の枚数は45枚となっている。


解説・考察

特訓前

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タイミング セリフ
プロフィール りんご飴…食べるの、初めてです…。人がいっぱいいるところ苦手で…お祭り来たことなかったから…。き、今日はプロデューサーさんがいるから…平気…です。…離れないでくださいね?
親愛度UP ○○さん、楽しい時間って…過ぎるのが早いですね…
親愛度MAX おまつり…楽しかったです…。○○さんとも、皆さんとも…ちょっとだけ仲良くなれた気がして…嬉しかった…です
リーダーコメント …行ってきます
マイスタジオ① プロデューサーさんを…描こうかな
マイスタジオ② みんなは…怖くないですよ
マイスタジオ③ 裾…掴んでても良いですか?
マイスタジオ④ ○○さん…りんご飴…屋台の光でキラキラして…甘いの
マイスタジオ⑤ 今日のこと…忘れないように…絵日記にして残しておきます
お仕事① 夜遅くなっちゃ、ダメなんですよ
お仕事② ○○さんの後ろ、ついていってもいいですか…?
お仕事③ ひとりでも、頑張るの…!
お仕事④ みんな…喜んでくれるかな…
お仕事⑤ ○○さん、少しずつ…自信持てるようになりました…


「りんご飴…食べるの、初めてです…。人がいっぱいいるところ苦手で…お祭り来たことなかったから…。き、今日はプロデューサーさんがいるから…平気…です。…離れないでくださいね?」


浴衣祭りということで、由愛自身も浴衣を纏っての登場となった。 特訓前において着用している桜色の浴衣には金魚の絵柄、赤みを押さえた淡紅藤色、秘色色(ひそくいろ)の水玉が施してある。帯はクリームイエロー(ちなみにこの帯は後の新お仕事演出において、半透明であることが判明する)、帯揚げはスカイブルー、頭に着けた薄いブルーラベンダーのカチューシャなどから、全体的にいわゆるパステルカラーにて構成されていることが窺える。また、右手首には青と黄色が混ざり合ったガラス玉のような球体に茶色い紐を貫通させたアクセサリーを身につけている。こうした柔らかな配色のみで構成されたことをはじめ、帯締めのループ部分が大きく採られていたり、インパクトのある可愛らしいアヒルのお面などは、二次性長期に入る女の子にとってやや幼ささえ残るような印象を受けるかもしれない。


人混みが苦手なため、今までお祭りに来たことがないとのことで、会話の節々からライブのメンバーとの行動に戸惑うようにも、そうした緊張を楽しんでいるようにもみえる。屋台の光でキラキラと輝くりんご飴が気に入ったのか、プロデューサーを上目遣いで見上げ、りんご飴を舐めている様子が描かれている。


「裾…掴んでても良いですか?」


特訓前の全景として、お祭りの道中における会話のやり取りであることが窺える。基本的に見知らぬ人には警戒するのか、人混みに対して未だ苦手意識をもっている発言がなされているが、それでもなお、プロデューサーをはじめアイドルのメンバーに対しては少しずつ信頼を寄せているようである。 したがって、前回レアのテーマが臆病な彼女を変えていくプロデューサーとのやり取りを中心とした「コミュニケーション」を扱っていたが、今回は「事務所内の交友関係」にまで拡大して言及しているところに由愛本人の成長の跡(煎じ詰めて今回のレアとしての意義)が存在しているといってよい。これはアイドルの仕事を通じ、徐々にではあるが自身の苦手としているものをしっかりと見つめ、克服しようとしている姿でもあるのだ。また、「○○さん、少しずつ…自信持てるようになりました…」と言葉にしていることもそれを裏付けているものと考えられよう。




特訓後

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タイミング セリフ
プロフィール これ、皆さんとお揃いの衣装ですね…嬉しいな…。たぶん、いつもより…頑張れると思います。だから…プロデューサーさん、見ててくださいね。せいいっぱい、元気に歌って踊ってきますから…!
親愛度UP ○○さんが…誇れるような…仕事をしてみせます
親愛度MAX 力…出し切ってきました…でも、あの歓声は…私だけの力じゃないです…○○さんやみんながいたから、頑張れました
リーダーコメント 全力でお願いします…!
マイスタジオ① プロデューサーさんを…描こうかな
マイスタジオ② みんなは…怖くないですよ
マイスタジオ③ 絵を描いてると、見せてって言われるんですけど、恥ずかしくて
マイスタジオ④ ステージ、楽しみです…
マイスタジオ⑤ ○○さん、衣装を着るとアイドルの私になれる気がします
お仕事① 楽しいと、笑顔になりますね
お仕事② ファンのみんなの笑顔から、元気が貰えますね、○○さん
お仕事③ ひとりでも、頑張るの…!
お仕事④ みんな…喜んでくれるかな…
お仕事⑤ ○○さんも緊張します? ふふ、ドキドキは一緒ですね


「これ、皆さんとお揃いの衣装ですね…嬉しいな…。たぶん、いつもより…頑張れると思います。だから…プロデューサーさん、見ててくださいね。せいいっぱい、元気に歌って踊ってきますから…!」


特訓前はお祭り会場を回って楽しむ情景であったが、特訓後の雰囲気は打って変わり、アイドルのLIVEイベントにおける開演直前、公演中、そして終了といったLIVEそのものの流れを髣髴させたものとなっており、緊張感のあるシーンを捉えているのが印象的である。

こうしたことは、やはり衣装も反映され浴衣をベースにして設計されている。まず目をやるのが軽やかで涼しげな月白色の生地に、共衿は100%の白、そこに薄めの藤紫色をした波を打った幾何的な曲線、これは浴衣の抱き幅にもミディアムスレートブルーの色で同様に施すことで、遠からず和洋折衷感を漂わせる仕上がりへの入り口となっている。帯より地表にかけては浴衣というよりドレスのスカートを思わせ、薄い紅藤色をした短めの生地から覗かせる二本の脚は、特訓前の割と幼い外観から切り替わって、浴衣にはなかった艶やかしさすら感じさせよう。袂は特訓前の一般的な浴衣に比べて長めに採られており、袂が地面に向かうほど月白色から先のスカートと同じ薄い紅藤色へと切り替わるグラデーションで構成され、着用している者の動きが立体的効果的に印象として残させることを手伝うかのようでもある。これは背中にある蝶の羽かと思わせる大きな若芽色のリボンにしてみても同じことが言えるであろう。 この衣装には各参加アイドルのキーワードともいえるアクセサリーが添付されているのがポイントで、彼女の場合、頭の若緑色のカチューシャには昆虫の触覚に加えて妖精の羽が花に寄り添って置かれているため、蜜を吸うかのようにも見える。また、草花の模様をした帯締めには前回レア特訓後における花冠で使用していた花がそれぞれあしらわれている。


こうしたことを総合的に勘案すると、やはり由愛に妖精というイメージを差し置いて単純に切り分けることは難しい。何故なら、前回レアが西洋の妖精を標榜していたとすれば、こちらは和風といった切り出し方ができなくもないためで、実際に一般的なイメージでいう妖精を司るためのパーツの数々が、由愛に対してかなりの割合で盛り込まれている点にも起因しているからである。


さて、実際のLIVEという流れの中で、由愛自身はかなりの緊張状態を保つことになるであろうことは想像に難くない。しかし、そのような中で見せたのが、これまでとは違った彼女の表情や仕事への前向きな姿勢である。これは特筆すべきことであって、元々アイドル活動そのものを嫌がっていた時期を持ちながら、人混みすら苦手でお祭りにすら来れなかったような彼女が、LIVEという大きな舞台を前にメンバーとともに歌い、そして踊るのである。こうした背景には少なからず本人の努力があったことは隠し切れないだろう。少しずつ気持ちを切り替えて、レッスンに打ち込み、メンバーと協調して大きなものを成し遂げようとする姿には、もはやアイドルとしてデビューしたばかりの頃から格段に成長したといってよい。 また、「ステージ、楽しみです…」「全力でお願いします…!」などといった会話の随所には仕事に対する冷静さと情熱を見て取れよう、これはクールタイプのアイドルに概ね共通する二律背反を丸ごと抱え込むような特性が見え始めたことを意味する。


「○○さんも緊張します? ふふ、ドキドキは一緒ですね」


そもそも、知らない人と会うことが難しかった彼女にとって、LIVEのメンバーとお揃いの衣装を着れることが嬉しいと感じたり、LIVE終了時に大きな歓声を受けたことを単に自分だけの力ではなく皆がいたから頑張れたと素直に振り返ることからも、同じ目標を持つ人と一体感を持って行動することの良さを理解し始めてたというべきだろう。そう考えれば、今となっては心からアイドルの世界を楽しんでいるのではないだろうか。